12.構造工学委員会「設計基準体系における安全性照査ガイドライン研究小委員会」委員募集
土木学会構造工学委員会(委員長:日野伸一教授)では,標記の小委員会を発足し,委員を公募することといたしました.性能設計体系における設計基準類の整備に関心のある方は,積極的にご応募ください.
1.委員会名称
構造工学委員会「設計基準体系における安全性照査ガイドライン研究小委員会」
2.構成
委員長:佐藤尚次(中央大学),副委員長:吉田郁政(東京都市大学),幹事長:藤田宗久(清水建設),
他幹事・委員:9名(現在)
3.委員会の目的
構造工学委員会では,近年重点活動として土木構造物共通示方書 I ・ II を出版し,さらにLCM委員会を立ち上げている.LCM委員会では,コンクリート・鋼など材料別に組織されたWGとともに信頼性WGの活動などを通じて,耐力・作用の各分野で従来縦割り的に議論されてきた,構造物の耐久性や設計供用期間,目標信頼度などを総括的にまとめる問題意識ももたれている.こうした一連の活動の流れを通して,作用と耐力の総合化をはかるとともに,それを示方書や基準類の体系の充実に結び付けていくことが,時宜を得た課題として浮かび上がる.
一方,従来より国際標準ISO2394に整合した設計基準の改訂が,土木学会でも行政でも課題となっており,国土交通省が2002年に策定した「土木・建築にかかる設計の基本」では,各種の設計基準は「要求性能を満たすことの検証方法として信頼性設計の考え方を基礎とする」べきことを最初に述べている. ISO2394では,安全性を定量的に照査することが規定されているので,学会で今後改訂をはかる示方書や設計基準類においても,安全性を含む性能照査の信頼性を定量的に評価できる内容が必要である.
しかし,基準改訂がこうした方向に進むことが,設計技術の進歩に有効に結びつくためには,基準作成者,設計者がともに安全性の定量化が照査内容にどのように反映されるかについての十分な知識を共有することが必要である.そこで,土木学会からしかるべきガイドラインを発刊し,各種設計基準を改訂する際の指針として活用することにより,各種設計基準間の安全性照査方法に統一性を持たせ,整合を図ることが重要であると考えられる.
このような方向を見据えて,まず上記のガイドラインが具備すべき内容について検討・整理することを本小委員会の目的とする.
以下に,2年間の活動内容の概要を示す.
(1) 初年度
安全性照査ガイドラインが具備すべき内容として以下の項目について,分担を決めて,調査・検討を行う.
(ア) 目標安全性水準の設定方法
(イ) 構造種別,材料種別の限界状態の特徴と支配的になる作用の整理
(ウ) 安全性照査方法
(エ) 部分係数の設定方法
(オ) 設計変数の統計量
(カ) 信頼性解析
(2) 2年度
初年度の検討に基づいて,報告書をまとめる.
4.活動期間
2012年3月〜2014年3月(2年間)
5.募集委員数
5名程度
6.応募締切日
3月30日(金)
7.問合せ先
清水建設(株)土木技術本部設計第二部 藤田宗久
メール:m.fujita@shimz.co.jp
電 話:03-5441-0590
メール:m.fujita@shimz.co.jp
電 話:03-5441-0590