13.関西支部 橋梁ヘルスモニタリングに関する講習会
現在のわが国は,財政健全化の問題,震災の復興,原発事故に伴うエネルギー問題など,解決しなければならない問題が山積していますが,社会基盤施設の整備・維持管理も,持続可能な社会の維持・発展のために解決しなければならない重要な問題の1つです.インフラ危機としてマスコミで取り上げられることも多くなってきました.日本の高度経済成長期に建設された橋梁も,建設後40〜50年を経過し,いかにして経年劣化した橋梁の長寿命化,延命化を図るかが問われています.
(社)土木学会関西支部「橋梁の維持管理へのモニタリング技術の適用に関する調査研究員会」は,共同研究グループ(平成20年度〜21年度)での活動成果を踏まえ,橋梁の合理的,経済的,かつ,信頼性の高い維持管理に向けて,モニタリング技術の適用可能性をさらに深く探ろうと,平成22年度より2ヵ年にわたり活動を続けて参りました.
ヘルスモニタリングは,目的・方法・精度の観点から,グローバル・モニタリングとローカル・モニタリングに分けることができます.前者は,振動モニタリングなどにより,構造全体における損傷箇所,損傷の程度を大まかに把握します.したがって,スクリーニングに適用することができます.これに対して,後者は,損傷の対象を限定し,専用の精密なセンサにより,損傷の検知や,損傷度の把握を行うことができます.例えば,グローバル・モニタリングにより調査箇所を限定した上で,ローカル・モニタリングを実施することができれば,非常に効率的な維持管理が可能になります.
今回の講習会では,単なるモニタリング技術の紹介にとどまることなく,現場で実施した実証実験を中心に,モニタリング技術の現状・課題等も含め,ご報告したいと考えています.奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます.
・主催
土木学会関西支部調査研究委員会
橋梁の維持管理へのモニタリング技術の適用に関する調査研究委員
橋梁の維持管理へのモニタリング技術の適用に関する調査研究委員
・日時
平成24年9月28日(金)13:20〜16:50 (開場 13:00)
・会場
大阪市立大学文化交流センター・ホール(大阪駅前第2ビル6F)
・定員
120名(定員に達し次第申込を締め切ります.)
・CPD単位
3.3単位
・プログラム
司会:狩野正人(JIPテクノサイエンス(株))
13:00〜 | 開場 |
13:20〜13:25 | 開会挨拶
土木学会関西支部支部長
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13:25〜13:40 | 委員会の経緯と活動報告
委員長 大西弘志(岩手大学)
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13:40〜14:35 | 7径間ゲルバー橋の長期モニタリング ・橋梁振動と交通荷重の年間計測データに基づく 道路橋卓越振動数と環境因子との関係 WG1主査 大島義信(京都大学)
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14:35〜14:45 | (休憩) |
14:45〜15:45 | 阪神高速ランプにおけるモニタリング実験 ・鋼箱桁橋の舗装撤去に伴う振動特性の変化 ・伸縮装置の打撃試験による損傷検知に関する基礎的研究 ・無線センサネットワークを用いた振動特性の推定 ・固有振動数に着目した鋼橋腹板の腐食損傷簡易評価法の検討 WG2主査 大西弘志(岩手大学) |
15:45〜16:45 | 旧鳥飼大橋におけるモニタリング実験 ・縦桁ウェブき裂へのICR処理の施工 ・床版継手の段差が通行車両の輪荷重作用に与える影響 ・鋼トラス橋の部材破断が橋梁および走行車両の振動特性に及ぼす影響 ・下路式鋼トラス橋の斜材破断実験による応力再配分の実測 ・無線センサネットワークの有効性の検証 WG3主査 石川敏之(京都大学)
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16:45〜16:50 | 閉会挨拶
川谷充郎(神戸大学)
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・参加費
正 会 員 賛助会員団体所属者 |
4,000円 |
学生会員 | 2,000円 |
非 会 員 | 5,000円 |
・申込方法
銀 行 口 座三菱東京UFJ銀行 船場(せんば)支店 (普通)0000660
郵便振替口座00910-9-82599
口 座 名公益社団法人土木学会関西支部
※ 入金確認後,連絡者様あてに参加証をお送り致しますので当日ご持参ください.
・問合先
〒541-0055 大阪市中央区船場中央2-1-4-409
土木学会関西支部「橋梁講習会」係
TEL:06-6271-6686 FAX:06-6271-6485
土木学会関西支部「橋梁講習会」係
TEL:06-6271-6686 FAX:06-6271-6485
© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会