7.2013年度(第49回)水工学に関する夏期研修会
Aコース 河川・水文 行事コード:23302
Bコース 海岸・港湾 行事コード:23303
Bコース 海岸・港湾 行事コード:23303
1.主 催
土木学会(担当:水工学委員会,海岸工学委員会)
2.共 催
土木学会中部支部(予定)
3. 期 日
2013年8月26日(月)〜 27日(火)の2日間 (A,Bコース並行開催)
4. 場 所
名古屋工業大学(名古屋市昭和区御器所町)52号館1階 5211教室,5212教室
(会場までのアクセスの紹介ホームページ:http://www.nitech.ac.jp/access/index.html)
・JR東海 新幹線名古屋駅にて乗換,中央本線 鶴舞駅下車,名大病院口より徒歩約7分.
・名古屋市交通局 地下鉄鶴舞線 鶴舞駅下車,4番出口より徒歩約10分.
(会場までのアクセスの紹介ホームページ:http://www.nitech.ac.jp/access/index.html)
・JR東海 新幹線名古屋駅にて乗換,中央本線 鶴舞駅下車,名大病院口より徒歩約7分.
・名古屋市交通局 地下鉄鶴舞線 鶴舞駅下車,4番出口より徒歩約10分.
5. 定 員
Aコース 150名 Bコース 150名
6. 受講料
1コースにつき1名 一般 (社会人) 16,000円
学生・院生 13,000円
*いずれのコースも受講料に,講義集代(6,500円)が含まれています.
7. 申込方法
下記のいずれかの方法でお申込下さい
(1) 土木学会ホームページ:http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp から
(2) FAX:学会誌巻末に掲載されている「本部行事参加申込用紙」をご利用下さい.
8. 申込に関するお願い
(1) 当日の受付は非常な混雑が予想されるため,参加費のお払いは,請求書類を発行しますので,
なるべく銀行振込または郵便振替にてお支払い下さい.
(2) 申込締切日前に定員に達している場合がございますので予めご了承ください.
締切日以降の事前受付は致しませんが,定員に余裕があれば行事当日会場にて受付します.
締切日以降の事前受付は致しませんが,定員に余裕があれば行事当日会場にて受付します.
(3) 申込み後,やむを得ずキャンセルをされる場合は,必ず開催日の5日前(土・日・祝祭日を含まず)までに研究事業課(水工学夏期研修会担当:03-3355-3559)へご連絡ください.ご連絡がない場合は,参加費を徴収させて頂きますので予めご了承ください.
* 申込書到着後,10日前後にて折り返し「参加券」および「請求書類」をお送り致します.
* 申込書到着後,10日前後にて折り返し「参加券」および「請求書類」をお送り致します.
9. 申込締切日
2013年8月16日(金)【必着】
10.講義集の販売について
テキストのみご希望の場合は、研修会終了後に出版事業課までお問合せください。
注)研修会場でも販売いたします. 価格:A,Bコース共に 1冊 6,500円(税込)
注)研修会場でも販売いたします. 価格:A,Bコース共に 1冊 6,500円(税込)
11. プログラム等の最新情報は
水工学委員会ホームページ http://committees.jsce.or.jp/hydraulic/
海岸工学委員会ホームページ http://www.coastal.jp/ja/
をご覧ください.
海岸工学委員会ホームページ http://www.coastal.jp/ja/
をご覧ください.
Aコース:河川・水文コース 「都市の水防災と河道の維持管理」
近年,記録的な豪雨が頻発しており,各地で甚大な被害が発生しています.また,伊勢湾台風並みの大規模な台風が来襲しないとも限りません.都市化の進展に伴い豪雨や高潮による災害の形態も変化すると予想され,被害の予測や避難態勢の整備が急務となっています.1日目は,大規模化する風水害に対して都市の水防災の観点から掘り下げ,スーパー伊勢湾台風を想定した広域避難対策から,避難を確実にするための氾濫シミュレーションや地下浸水への備え,そして実際の防災情報の伝達や教育について講義していただきます.
一方で,河道の維持管理は,洪水時の安全性の確保のための点検から自然環境の保全再生や親水空間の保持等の面で重要性が増しています.堤防は治水上最も重要な構造物であり,河道の土砂輸送は治水上および環境上において広範囲に影響を及ぼし,河道の樹林化は全国的に問題となっており適切な管理が求められています.その中でも河道は生態系にとって貴重な場所であり,多自然川づくりによって自然再生が期待されています.2日目は,このような流れで河道の維持管理について講義をお願いしました.
この講習会では,以上のような異なる2つの課題について講義することとなりますが,いずれも近年重要性が指摘されているもので,全体として河川管理上の問題を包括しているものと考えます.流域や河川を取り巻く課題について幅広く取り上げ,最新の研究成果や実務上の事例を通して,河川技術者にとって有用な知見を提供していただきます.
8月26日(月)
(0) 9:05〜 9:15 | 開会挨拶
名古屋工業大学・教授 冨永晃宏 |
(1) 9:15〜10:40 | 東海ネーデルランド高潮洪水防災について
中部地方整備局・河川部・水災害予報センター長 小林克治
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(2) 11:00〜12:30 | 都市域における浸水解析
中部大学・教授 武田 誠
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(3) 13:30〜15:00 | 地下浸水とその備え
京都大学・教授 戸田圭一
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(4) 15:15〜16:45 | 豪雨災害による人的被害
静岡大学・准教授 牛山素行
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8月27日(火)
(5) 9:15〜10:40 | 水系一貫の土砂管理について
京都大学防災研究所・教授 角 哲也 |
(6) 11:00〜12:30 | 河川堤防の浸透破壊と液状化
中部大学・教授 杉井俊夫
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(7) 13:30〜15:00 | 河道内樹林化機構とその制御
岡山大学・教授 前野詩朗
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(8) 15:15〜16:45 | 中小河川における多自然川づくりの考え方と課題
土木研究所・自然共生センター・センター長 萱場祐一
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Bコース:海岸・港湾コース 「伊勢湾台風級高潮と巨大地震津波を考える」
2011年3月の東日本大震災を受けて,沿岸域の防災対策がさまざまに検討されつつある.今回の開催地である名古屋を中心とする伊勢湾沿岸域は,1959年に来襲した伊勢湾台風による高潮被害を教訓に整備されてきた地域でもあり,今後に生じるかもしれない東海・東南海・南海連動型地震による津波対策も迫られています.
「沿岸防災 津波・高潮を中心に」という総合題目で,2006年度の水工学に関する夏期研修会が実施されましたが,今回の研修会では,それを踏まえて,いま改めて,「伊勢湾台風級高潮と巨大地震津波を考える」ために必要なことについて,8名の講師にご講演いただくことにしました.初日は,高潮災害を主題として,愛知県の取組みを紹介していただくとともに,地球温暖化に伴う台風規模の増大による高潮の影響,過去の記録にもとづいた極値統計解析による確率潮位,そのように想定される外力に対して,防波堤の信頼性設計をどのように考えるか? これらをテーマに講義いただきます.翌日には,今後に懸念される南海トラフの巨大地震による最大クラスの津波の特徴,これまでに来襲した津波による被災とその教訓,港湾部のみならず砂浜海岸などの沿岸域における津波に対する防災および減災対策,そして,自助,公助,共助を支える地域防災力の向上をめざして講義いただきます.
本研修会で提供される最新の知見が,皆様方が現在取組まれている課題の解決の一助となればさいわいです.
8月26日(月)
(0) 9:05〜 9:15 | 開会挨拶
名古屋工業大学・教授 喜岡 渉 |
(1) 9:15〜10:40 | 愛知県の海岸防災対策について
愛知県建設部・技監 沼野秀樹
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(2) 11:00〜12:30 | 地球温暖化による海象・気象への影響と可能最大級高潮
岐阜大学・准教授 吉野 純
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(3) 13:30〜15:00 | 伊勢湾台風級の高潮と確率潮位
名古屋工業大学・准教授 北野利一
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(4) 15:15〜16:45 | 防波堤の信頼性設計 |
神戸大学・教授
(元 国土交通省 国土技術政策総合研究所・港湾研究部長) 長尾 毅 |
8月27日(火)
(5) 9:15〜10:40 | 沿岸域における防災・減災対策について
大阪大学・教授 青木伸一 |
(6) 11:00〜12:30 | 南海トラフ巨大地震津波について
名古屋大学・教授 水谷法美
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(7) 13:30〜15:00 | 津波防災の歴史と今後の課題
東北大学・名誉教授 首藤伸夫
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(8) 15:15〜16:45 | 地域防災力の向上を目指して
関西学院大学・准教授 松田曜子
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12. 問 合 先
土木学会研究事業課・岩西(TEL:03-3355-3559)