15.岩盤力学委員会「岩盤動力学に関する研究小委員会」委員公募
土木学会岩盤力学委員会では,以下の研究小委員会に参加いただける方を募集いたしますので,奮ってご応募いただくようご案内いたします。
・委員会名称
岩盤動力学に関する研究小委員会(委員長 藍檀 オメル(東海大学海洋研究所))
・目 的
岩盤力学および岩盤工学の分野においては主に静的現象を取り扱うことが多いと思われる。しかし、近年地震によって人工・自然岩盤構造物に大きな被害が発生している。たとえば、2008年5月のWenchuan地震で約2万人の命が岩盤斜面によって失われている。また、幸いにVaiontダムのような人為的被害に至っていないが、2008年岩手・宮城内陸地震で荒砥沢ダムの貯水池に面した大きな岩盤斜面崩壊が発生した。この他過去に遡ると地下構造物やトンネルなどが地震動と地震断層による岩盤の永久変形に伴って大きな被害を受けた事例が報告されている。
近年、岩石・不連続面の変形過程・破壊時の多重パラメータ応答の確認などは地震工学的な立場から地震動の特性・特徴を明確にすると同時に、岩盤力学の立場から人類の夢である地震を予知するための基本となる基礎的な研究が行われるとともに,地震動と地震断層の強制変位場を受ける地上・地下岩盤構造物の動的挙動とその動的安定性に関して基礎的な研究が進められてきている。また地震動に限らず、掘削に伴う発破振動が周辺岩盤と構造物に与える影響についても様々な研究が行われてきている。
岩盤力学と岩盤工学の分野で特に地震と岩盤構造物に与えるその影響について動的問題として取り組むことが最も重要な課題である。本小委員会で下記の内容などについて取り組む予定である:
1)室内試験における岩石・不連続面・破砕帯の変形・破壊過程中の動的応答について既存の研究成果の整理と今後課題と試験法の確立
2)断層運動による各種岩盤構造物の被害事例の収集と分析
3)地震以外の振動源(発破、爆発)による構造物の被害事例の分析
4)岩盤と岩盤構造物の動的挙動を評価できる解析手法とその妥当性の検証
5)自然岩盤構造物を含めて、岩盤動力学の基礎とその適用法の確立に向けてガイドラインの設立。
本小委員会は、そこで岩盤力学を中心として地震工学などの分野における知見も併せて、現状と、その問題点、解決すべき課題等を明らかにすることを目指す。まず,はじめの研究活動は、1)〜3)の取り組みを中心に行うこととする。
・活動期間
2013年10月〜
・応募締切日
2013年8月末日
・応募方法
本委員会に参加を希望される方は, (1)氏名,(2)所属,(3)連絡先,(4)特に興味があるテーマなどを記入して下記宛にE-mailでお送り下さい。
送付頂いた内容を基に人数や分野のバランスを考慮して委員を選任させていただきます。場合によってはご参加いただけないこともありますので,あらかじめご了承ください。応募にあたっては土木学会岩盤力学委員会のホームページ(http://www.rock-jsce.org/)もご覧ください。
・連絡先
藍檀 オメル
東海大学 海洋研究所
〒424-8610
静岡市清水区折戸 3−20−1
Tel; 054-334-9763(内線:2269), Fax; 054-334-9768
e-mail:aydan@scc.u-tokai.ac.jp
東海大学 海洋研究所
〒424-8610
静岡市清水区折戸 3−20−1
Tel; 054-334-9763(内線:2269), Fax; 054-334-9768
e-mail:aydan@scc.u-tokai.ac.jp