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土木学会誌

委員会委員などの募集

10.コンクリート委員会「コンクリート構造物の品質確保小委員会」(3種委員会)

応募締切日:8月15日[月]

コンクリート委員会では,下記の研究小委員会を発足させることになりました。積極的に活動に参加してくださる委員を募集しますので,奮ってご応募下さい。なお,本委員会はコンクリート委員会3種委員会のため,委員会出席のための旅費等は支給されません。

1.委員会名称

コンクリート構造物の品質確保小委員会(350委員会)

2.構成

委員長:  徳山工業高等専門学校 土木建築工学科 教授 田村隆弘
副委員長: 横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 准教授 細田 暁
幹事長:  東京大学生産技術研究所 准教授 長井宏平
委 員:  公募による委員

3.委員会設立の主旨・目的と活動内容

本研究小委員会では,橋梁,トンネル覆工等,コンクリート構造物の品質確保を達成するための技術の開発・整備・実装及び,品質確保マネジメントを実践的に行う過程で得られる知見の規準類・制度等へのフィードバックのあり方について議論する。東北地方の復興道路等でのコンクリート構造物の品質確保,山口県で運用されてきたひび割れ抑制システム(品質確保システムへと移行中)を二つの核として,実構造物の品質確保を実現するために有効なノウハウを現場から情報収集し体系化する。さらにこれらを品質確保指針類へフィードバックさせながら,全国へ展開するための具体的な方策を,建設マネジメントの分野の知見を適宜取り入れながら議論する。以下が委員会に設置予定の3つのWGの活動目的である。

WG1(復興道路品質確保システム研究WG):東日本大震災からの復興が急ピッチで進む中,東北の復興道路,復興支援道路等でのコンクリート構造物の品質確保が具体的に動いている。ここでは山口県で開発された施工状況把握チェックシートや,透気試験,表面吸水試験,目視評価法などの技術が活用され始めている。これらの技術を活用して寒冷地であり凍結防止剤散布下において高耐久化が求められる構造物での品質確保を達成するPDCAシステムを構築する。具体的には厳しい寒冷環境において耐凍害性を確保するための空気量の確保や,適切な設計・施工がなされるための仕組み作りといった課題も取り扱う。
WG2(品質確保システム高度化研究WG):現在,山口県では,H19から運用されているひび割れ抑制システムが発展し,品質確保ガイドの制定が間近である。コンクリート施工記録を設計段階から活用して初期ひび割れを抑制する真のPDCAシステム構築のチャレンジが重ねられている。本委員会では,山口県の取組を参考にして品質確保システムの高度化とこれを全国各地で展開するためのプロトタイプの検討を行う。
WG3(品質確保マネジメント研究WG):上記の二つの実践的なシステムと密に連携し,品質確保,適切な総合評価システム,人財育成を全国に展開していくための具体的な方策を,建設マネジメント分野の技術者,研究者とも実践を念頭に置いた議論を重ねたい。
本委員会では,品質確保マネジメントについて実践的な議論を行いたいため,コンクリートの分野に限らず,建設マネジメント分野等からの研究者・実務者の参加も期待しております。

4.活動方法

年間数回の委員会,東北や山口県等での実践的な実構造物の品質確保の調査研究・議論等を通じて活動を行います。

5.応募の方法

本委員会に委員として参加を希望される方は,氏名,所属,連絡先を明記の上,応募理由,興味のある研究内容または貢献可能な研究内容を簡潔に沿えて,下記連絡先へご連絡下さい。

6.申込み先

東京大学 生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター 長井宏平
TEL 03-5452-6655
E-mail:nagai325@iis.u-tokyo.ac.jp
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