7.2015年度(第51回)水工学に関する夏期研修会
Aコース 河川・水文 行事コード:235021
Bコース 海岸・港湾 行事コード:235022
Bコース 海岸・港湾 行事コード:235022
1.主 催
土木学会(担当:海岸工学委員会,水工学委員会)
2.後 援
土木学会関東支部
3.期 日
2015年8月24日(月)〜25日(火)の2日間 (A,Bコース並行開催)
4.場 所
横浜国立大学 理工学部講義棟A 202講義室,201講義室
(神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1,会場までのアクセスの紹介ホームページ: http://www.ynu.ac.jp/access/index.html#ind-03),横浜駅から各経路バス約20分,各バス停から徒歩5分〜10分.
(神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1,会場までのアクセスの紹介ホームページ: http://www.ynu.ac.jp/access/index.html#ind-03),横浜駅から各経路バス約20分,各バス停から徒歩5分〜10分.
5.定 員
Aコース 150名 Bコース 150名
6.受講料
1コースにつき1名 一般(社会人) 16,000円
学生・院生 10,000円
*いずれのコースも受講料に,講義集代(6,500円)が含まれています.
7.申込方法
下記のいずれかの方法でお申込下さい.
(1) 土木学会ホームページ: http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp
(2) FAX: 学会誌巻末に掲載されている「本部行事参加申込用紙」をご利用下さい.
8.申込に関するお願い
(1) 当日の受付は混雑が予想されるため,参加費のお払いは請求書類を発行しますので,なるべく銀行振込,または郵便振替にてお支払い下さい.
(2) 申込締切日前に定員に達する場合がございます.予めご了承ください.締切日以降の事前受付は致しませんが,定員に余裕があれば行事当日会場にて受付けます.
(3) 申込後,やむを得ずキャンセルをされる場合は,必ず8月17日(月)17時までに研究事業課(水工学夏期研修会担当:03-3355-3559)へご連絡ください.ご連絡がない場合は,参加費を徴収させて頂きますので予めご了承ください.
* 申込書到着後,一週間前後にて折り返し「参加券」および「請求書類」をお送り致します.
* 申込書到着後,一週間前後にて折り返し「参加券」および「請求書類」をお送り致します.
9.申込締切日
2015年8月17日(月)【必着】
10.講義集の販売について
テキストのみご希望の場合は,研修会終了後に出版事業課までお問合せください.
注)研修会場でも販売いたします. 価格:A,Bコース共に 1冊 6,500円(税込)
注)研修会場でも販売いたします. 価格:A,Bコース共に 1冊 6,500円(税込)
11.プログラム等の最新情報
各委員会のホームページをご覧ください.
水工学委員会ホームページ: http://committees.jsce.or.jp/hydraulic/
海岸工学委員会ホームページ: http://www.coastal.jp/ja/
水工学委員会ホームページ: http://committees.jsce.or.jp/hydraulic/
海岸工学委員会ホームページ: http://www.coastal.jp/ja/
Aコース:河川・水文コース 「流域管理における防災と環境の対策技術」
近年,過去に経験したことのない想定を超えるような極端な豪雨イベントにみまわれ,大規模な水・土砂災害が発生するようになってきました.そのため,河川管理においては土石流,洪水,氾濫などの自然災害の防止や軽減のための防災対策技術もさることながら,大規模な水・土砂災害による環境影響や環境保全と防災対策の両立性についても重要な課題として,土木分野さらには生物生態分野においても非常に大きな関心を集めるとともに,土木分野の技術者・研修者に課せられた課題となっています.
本研修会では,近年頻発化する大規模な水・土砂災害に対応する防災技術と環境保全等との連携,さらに災害予測・対策技術について,それぞれの研究分野をリードされている方々を講師に迎えて講義を行います.1日目は,防災と環境の関係(連携)について解説し,近年発生する豪雨災害による人的被害について,さらに流域管理における土砂を中心とした物質移動や樹林化にともなう治水安全性評価について講義します.2日目は,洪水や土砂移動に関する最新のモニタリングやモデリング技術の紹介,降水の極端化が河川の生態系に与える影響評価技術、さらに知床半島や釧路川流域等を例に自然再生事業を支える技術,最後にリスクマネジメントに関する最新の防災技術とその展望について講義します.
本研修会で取り上げたトピックスは,これまで河川防災事業に携わってこられた技術者・研究者,これから携わろうとする学生・院生の方々に大いに興味を持って頂ける内容になっております.本研修会が,技術者,研究者そして学生の方々の河川防災・環境分野へのさらなる参入を促す機会となれば幸いです.
8月24日(月)
(1) 9:00〜10:30 | 流域土砂管理における問題点と防災と環境の両立
京都大学・教授 藤田正治 |
(2) 10:45〜12:15 | 豪雨災害による人的被害
静岡大学・教授 牛山素行
|
(3) 13:15〜14:45 | 治水・利水・環境の観点からの流域一貫の総合土砂・流木管理
京都大学・教授 角 哲也
|
(4) 15:00〜16:30 | 河川水系における樹林化傾向・治水安全性の統合的確率評価
芝浦工業大学・教授 宮本仁志
|
8月25日(火)
(5) 9:00〜10:30 | 水防災・水環境に係るモニタリング・モデリング技術の現状と今後の展開
東京理科大学・教授 二瓶泰雄 |
(6) 10:45〜12:15 | 河川・氾濫原の自然再生−その技術と考え方
北海道大学・教授 中村太士
|
(7) 13:15〜14:45 | 極端現象が与える流域生態系への影響評価−降水現象の極端化に伴う流況変化等が河川生態系に与える影響に着目して−
土木研究所・主任研究員 傳田正利
|
(8) 15:00〜16:30 | リスクマネジメントにおける環境と防災の考え方
岐阜大学・教授 高木朗義
|
Bコース:海岸・港湾コース 「沿岸域の防災と減災」
2011年の東日本大震災に伴う大津波により,東北地方を中心に甚大な被害を受けました.これまでも沿岸域の防災減災については議論されてきましたが,この震災以降,ハード対策とソフト対策を合わせた対応が必要であることが強く認識されたように感じます.そのような中,現在どのような技術が防災減災に用いられているのか,また,どのような課題があるのかについて講義頂きます.
1日目に,実務経験等を踏まえた港湾BCP,今後の港湾における地震・津波対策の展望と課題について,そして,復興まちづくり等を含めた様々な課題や問題点,およびより包括的な防災事業のあり方について解説します.さらに,防護施設の津波による被災メカニズムを説明するとともに,粘り強い構造,そして,港湾・海岸構造物に対する効率的,合理的な維持管理の実現に向けた取り組みについて講義します.2日目には,人間の安全保障や人工構造物の長寿命化に向けた自然の特徴を活かした緩衝帯の確保について,そして,沿岸域生態系を活かした震災復興のあり方に関して展望します.さらに,海岸行政を取り巻く様々な課題を述べるとともに,これらを受けて2014年に改正された海岸法の概要を報告します.最後に,人的・物的両被害を対象とする新しい概念である縮災を導入する必要性を含めた,今後の沿岸・防災のあり方について解説します.
この2日間の研修において,これまで行われてきた防災減災が現在どこまで発展しているのか,また,今後,沿岸域の防災減災を考える上でどのようなことを考えてゆかなければならないのか,多くの視点から講義頂く内容となっております.本研修会が海岸・港湾分野に携わる皆様,そして今後の社会を担う学生の皆様にとって,有益な情報を得る機会となれば幸いです.
8月24日(月)
(1) 9:00〜10:30 | 東日本大震災での港湾災害と港湾における災害対策の展望と課題
横浜国立大学・特任教授 宮本卓次郎 |
(2) 10:45〜12:15 | 東日本大震災からの復興まちづくりと防潮堤問題
東北大学・准教授 平野勝也
|
(3) 13:15〜14:45 | 防護施設の粘り強さ
中央大学・教授 有川太郎
|
(4) 15:00〜16:30 | 港湾・海岸構造物の維持管理の高度化に向けて
北海道大学・教授 横田 弘
|
8月25日(火)
(5) 9:00〜10:30 | 緩衝帯を用いた沿岸域の減災と生態系保全の両立
九州大学・准教授 清野聡子 |
(6) 10:45〜12:15 | 沿岸域生態系を活かした震災復興
東北大学・教授 西村 修
|
(7) 13:15〜14:45 | 海岸行政の課題と海岸法の改正
国土交通省・港湾局海岸・防災課長 眞田 仁
|
(8) 15:00〜16:30 | これまでとこれからの沿岸防災・減災
関西大学・教授 河田惠昭
|
12.問合先
土木学会研究事業課・松沼(TEL:03-3355-3559)