13.構造工学委員会「設計基準体系における安全性照査ガイドライン策定小委員会」
土木学会構造工学委員会(白土博通委員長)では,標記の小委員会を発足し,委員を公募することといたしました.性能設計体系における設計基準類の整備に関心のある方は,積極的にご応募ください.
1.委員会名称
構造工学委員会「設計基準体系における安全性照査ガイドライン策定小委員会」
2.構成
委員長:佐藤尚次(中央大学),副委員長:吉田郁政(東京都市大学),幹事長:藤田宗久(清水建設),他幹事・委員:7名(現在)
3.委員会の目的
構造工学委員会では,近年重点活動として土木構造物共通示方書 I ・ II を出版し,さらにLCM委員会では,コンクリート・鋼など材料別に組織されたWGとともに信頼性WGの活動などを通じて,耐力・作用の各分野で従来縦割り的に議論されてきた,構造物の耐久性や設計供用期間,目標信頼度などを総括的にまとめる問題意識ももたれている.
一方,従来より国際標準ISO2394に整合した設計基準の改訂が,土木学会でも行政でも課題となっており,国土交通省が2002年に策定した「土木・建築にかかる設計の基本」では,各種の設計基準は「要求性能を満たすことの検証方法として信頼性設計の考え方を基礎とする」べきことを最初に述べている. ISO2394では,安全性を定量的に照査することが規定されているので,学会で今後改訂をはかる示方書や設計基準類においても,安全性を含む性能照査の信頼性を定量的に評価できる内容が必要である.
しかし,基準改訂がこうした方向に進むことが,設計技術の進歩に有効に結びつくためには,基準作成者,設計者がともに安全性の定量化が照査内容にどのように反映されるかについての十分な知識を共有することが必要である.そこで,土木学会からしかるべきガイドラインを発刊し,各種設計基準を改訂する際の指針として活用することにより,各種設計基準間の安全性照査方法に統一性を持たせ,整合を図ることが重要な課題となっている.
構造工学委員会では,「設計基準体系における安全性照査ガイドライン研究小委員会(以下,研究小委員会)」を設置し,このガイドライン策定のために必要な基本事項を整理するとともに,「安全性照査ガイドライン素案」を提案し,それらを活動報告書としてまとめ, 2014年7月に講習会を開催した.この研究小委員会の活動成果を踏まえて「安全性照査ガイドライン」を策定することを,本小委員会の目的とする.
4.活動内容
(1)進め方
本小委員会の活動の主要部分は,
(1)安全性照査ガイドライン本文を策定すること
(2)研究小委員会で提案した「安全性照査ガイドライン素案」に示された【付録】を作成することである.
そこで,以下のワーキンググループ(WG)に分けて活動する.
(ア)ガイドラインWG
(イ)目標安全性水準WG
(ウ)データベースWG
(エ)信頼性解析WG(部分係数の設定方法も含む)
(2)スケジュール
(1)初年度
研究小委員会の活動報告書の内容について,各WGならびに全体小委員会で議論し,委員が活動内容に関する共通認識を持つとともに,課題を抽出し,作業内容を明確にする.順次,「安全性照査ガイドライン」のドラフトの作成に取りかかる.
研究小委員会の活動報告書の内容について,各WGならびに全体小委員会で議論し,委員が活動内容に関する共通認識を持つとともに,課題を抽出し,作業内容を明確にする.順次,「安全性照査ガイドライン」のドラフトの作成に取りかかる.
(2)2年度
「設計基準体系における安全性照査ガイドライン」(仮称)を作成する.
「設計基準体系における安全性照査ガイドライン」(仮称)を作成する.
(3)活動成果
(1)「設計基準体系における安全性照査ガイドライン」(仮称)の発刊
(2)講習会開催(複数回)
5.活動期間
2015年10月〜2017年10月(2年間)
6.募集委員数
5名程度
7.応募締切日
10月30日(金)
8.問合せ先
清水建設(株)土木技術本部 藤田宗久
メール:m.fujita@shimz.co.jp
電 話:03-3561-3895
メール:m.fujita@shimz.co.jp
電 話:03-3561-3895