■土木学会誌2009年10月号モニター回答
■ 出版物の販路拡大について 冨田 武満
会員外向けの学会刊行物に関して、平易で安価な図書の企画・刊行は是非行ってほしいと思います。昨今、公共事業について負のイメージがついてまわりますが、これだけの大規模な工事、特に日本の土木技術力をもっと世間の人に理解していただく必要があると思います。インターネット上で、建設現場を見る社会科見学が流行ってきておりますが、土木学会として世間に土木をもっとアピールして欲しいと思います。
(所属:首都高速道路 氏名:石原 陽介)
■ 一人の百歩より百人の一歩を 亀谷 一洋
清掃活動は、地域を大切にするという思いがこめられていますが、一方で、ゴミを捨てる人たちが大勢いるということが問題だと思います。普段、街を歩いていても、ゴミやタバコの吸殻の多さにビックリします。清掃活動を行う方々は、ゴミを捨てていないだろうと思います。ゴミを捨てる人、捨てない人、二極化がますます進むのでしょうか?
(氏名:平田 貴久美)
河川の清掃と言うものは、河川局等の啓発イベントの一環で行われる、そういうイメージがあった。身近にある河川は大概が柵で囲まれ、滅多に水面に近づけないからである。河川とは自治体が管理するものであって、住民はほとんどが蚊帳の外であった感があるが、住民の熱意と方法によっては、河川の環境を変えることも出来るのではないかと感じた。本文に書かれている市民主体、行政参加と言う言葉は、これまでの行政主体、住民参加と言う概念を良い意味で覆す言葉であり、業務上市民の活動に対する行政の視点を変えるものではないかと考える。
(所属:戸田市役所 氏名:諸井 敬嘉)
「一人の百歩より百人の一歩」「できる人が、できるときに、できることを」との言葉の重み。なかなか簡単にはできないことを簡単に言える素晴らしさに感銘を受けました。そして地道な活動が、地域社会にうまく浸透し最高の相乗効果となっていることは、これからの地域コミュニティのあり方に、大いに参考となるべき事例であるように思います。新町川を守る会の方々の活動は、川を綺麗にすると同時に、それに携わる多くの人の心も綺麗にしているように感じました。
(所属:(株)大林組 氏名:中村泰)
■ 第59回 NPO法人 新町川を守る会 理事長 中村 英雄さんに伺いました [聞き手]苗村 由美、亀谷 一洋
貝塚は古代の人達のゴミ捨て場だったと習った。これにはロマンを感じるが、今日本各地で見られる無法な廃棄物を見ると怒りがこみ上げてくる。ポイ捨てを超えた、膨大な不法投棄が、瀬戸内海の島全体で、岩手県、秋田県の県境で見つかったと言う新聞記事を読んだ記憶がある。日本人の公徳心は一体何処へ行ってしまったのだろうか。9月号の特集記事、広域廃棄物の処理システムの構築は勿論、中村様の仰る市民主体、家庭での子供たちへの教育、しつけが問題解決への原点ではないだろうか。
(所属:(株)明和プラテック 氏名:鉤 真幸)
■ 企画趣旨 小國 拓也
今月号の特集には、「都市における」という表題がついている。交通量が多い等、稠密な都市に固有の問題に対して土木構造物をどのように維持管理し、できるだけ長期間供用していくか、という課題にどう対応していけばいいのかについて記述されるのかなと期待していたが、内容は必ずしも「都市における」問題に特化しているわけではなく、どちらかというと、一般論に限定されているように感じられ、少し期待はずれであった。表題のつけ方に配慮が必要なのではないだろうか。
(所属:富山県 氏名:山中久生)
一般の方から、「もう日本は社会資本が十分に整備されているから、土木技術者はこれから仕事が減っていくのではないか」という意見を耳にしたことがあります。土木構造物は造ったら終わりというイメージをもたれている方が多いからだと思いますが、造った土木構造物のアセットマネジメントも、造る時と同じように高度な技術力が必要で、また新しい技術が求められていることを一般の方々に知ってもらうことが必要だと思います。そしてこれから土木を学ぼうとしている若者に魅力ある技術分野になればよいと思っています。
(所属:中電技術コンサルタント(株) 氏名:北出圭介)
■ 1.アセットマネジメントの視点から見た長寿命化 貝戸 清之
効率的なインフラ整備が望まれる中、業界全体としてLCCを重視したアセットマネジメントに取り組む必要性を感じました。土木構造物の寿命を決定する意思決定者の判断を支援し、仕組みを作り上げるためにも、補修技術はもちろんのこと、非破壊検査をはじめとした既設構造物の現状把握技術を向上させ、意思決定のための材料として精度の良いものを揃えることが望まれていると思いました。
(所属:大林組 氏名:村上真也)
劣化過程のグラフを見て健全度7に至る経過時間の多様さと劣化カーブ(期待値パスの形状)の類似に感嘆しつつ注目しました。ある健全度の移行区間に於ける異質性パラメータと標準ハザード率の分布状態を見えるようにして管理上の課題を浮かび上がらせるなど、ハザードモデルの利用によりアセットマネジメント充実ができることを知りました。土木構造物の寿命が長いことを考えるとアセットマネジメントの主体は組織であっても判断主体は自然人ですからデータと意思決定プロセスの仕組みはしっかり承継していかなくてはなりません。また、予算編成上の説明責任の観点からもアセットマネジメントは大いに期待できるものと思います。
(氏名:秀島 雄二朗)
高度経済成長期に建設された莫大な量の土木施設が、いよいよ耐用年数を迎えようとしている中、ライフサイクルをトータルに見据えたアセットマネジメントの導入は自然な流れだと思う。本稿で「構造上の長寿命化」、「評価上の長寿命化」という区分が提案されており、とても良い分類だと思った。筆者も述べられているように、改築・更新・補修方法については凄まじい勢いで開発が進んでいる。それに比べると調査・評価方法については、量とスピードの問題もあるのかもしれないが、若干簡素な感じが否めない。今後は「評価上の長寿命化」技術の開発をすすめ、より適正に構造物の状態を評価し、細やかな対応が可能となるようにしていく必要であると感じた。
(所属:日本水工設計株式会社 氏名:佐々木 隆)
国や県レベルでは長寿命化対策やアセットマネジメントを積極的に導入しつつあるが、国土全体のインフラストックを考えたときには市町村レベルの自治体にも早い段階で導入すべきである。そのためには、国の積極的な後押し(例えば、アセットマネジメント計画の策定を義務づけ支援するなど)の必要性を感じる。もう一つは、日常の維持管理(点検、清掃、除草など)は、地域活動としてボランティアを根付かせたい。そのためには、住民参加型のインフラ整備が必要である。
(所属:オリエンタルコンサルタンツ 氏名:橋元 健二)
■ コラム1 水道事業におけるアセットマネジメント 木下 昌樹
滋賀県琵琶湖畔のある地域では、農業用水の確保、安定供給のために昭和30年代に琵琶湖の水の逆水工事を施工し現在に至っている。利用者は毎年若干のメンテ費用を負担しているが、この度築50年を過ぎ大規模な補修工事が計画され、相応の費用負担が必要となった。この記事に書かれている「財源の裏付け」は、行政の予算措置のみなのか、受益者負担も含むのか、同じような問題は、下水道、道路でもあると思う。行政の予算措置は当然だろうが、受益者負担のあり方も明確にすべきだと思う。
(所属:(株)明和プラテック 氏名:鉤 真幸)
■ 2. (独)土木研究所「構造物メンテナンス研究センター」の取組み 吉岡 淳
土木構造物を作るより、不具合を見つけて修理する方が数段難しい。高度成長期から成熟期に入った我が国の膨大なインフラ管理の面で、アセットマネジメントは当然だと思う。土木研究所「構造物メンテナンス研究センター」で経験、外観、計測、非破壊試験、適切な破壊試験、IT解析、等 出来る限りの手法を駆使し、各種構造物の異常察知のマニュアルを作成して、素早く異常を検知し、次の対策を講じ、災害を未然に封じ得るシステムを早急に構築すべきだと思う。
(所属:(株)明和プラテック 氏名:鉤 真幸)
■ 5.都市の行く末 橋爪 紳也
記事の中にある“21世紀は未曾有の「都市の時代」である。更なる空間の立体利用、ひいては高密度かつ合理的な利用を模索せざるを得ないだろう。”には少し疑問を感じた。地震国日本で超高層ビルを作ることには大きな疑問があり、インフラで更に高密度かつ合理手的な利用を模索すれば、今月号特集のアセットマネジメントでは対応仕切れないと思う。20世紀に向けてと21世紀に向けての大きな違いはITの格段の進展ではないだろうか。都市の行く末は高密度な利用ではなく、ITをフルに活用した分散利用だと思う。
(所属:(株)明和プラテック 氏名:鉤 真幸)
総選挙の結果、道路やダムなど公共投資の今後のあり方は、大幅に変わろうとしている。16年のオリンピックは、発展途上国に決まるし、20年オリンピックは核廃絶という恒久平和のシンボルとして、広島と長崎が立候補を表明した。例えば、東京23区の周辺では、生活道路や住宅それに住居表示の整備も遅れている。東京圏では、中心地や利便性の高いところが高層化され、周辺が低層住宅となるという原則が、守られていない。世田谷区で百坪余の土地が売りに出ると、2から4筆に分筆され、3階建ての一戸建ての分譲住宅となり、7から8千万円で売られていく。他方、川崎市を始め、柏市では、これから高層ビルを建てて都市開発をやろうという。所沢市では、明らかに公共交通の便がよくないところに、集合住宅が建っている。このような都市の構造物が、長寿命化していくということは、我々は都市の将来に対し、明るい展望は持つのは難しいということになるのであろうか。
(斉藤 恒孝)
土木事業によるフローの効果を景気対策の手段とすることで,一定の効果を挙げつつも,最近では公共事業=悪のイメージが定着してしまい,それを払拭することが難しい.その一方で,本来あるべきストックの効果についても,フローに気を取られて疎かになってしまっているのではないかとの警鐘として,興味深く読むことができた.土木建造物は,維持補修を重ねながらも,長寿命であるべき宿命を背負っている.設計耐用年数という数字だけではなく,将来,使い続けるであろう,孫やひ孫の世代に対しても責任を持つという自覚,あるいはその様な仕事が出来るという自負を持つことの重要性を感じた.
(所属:東洋建設株式会社 氏名:小竹康夫)
■ コラム2 鋼構造物の疲労損傷対策 佐々木 一哉
学生時、溶接部から発生した疲労き裂の進展を抑制する工法の実験を実橋モデルの供試体を用いて行った。厚さ9mmの鋼板にき裂が発生し、き裂先端の応力集中部から、き裂が徐々に進展し破断に至る実験を何度も繰返し、疲労き裂の怖さを知ることが出来た。貴重な経験と感じると共に、疲労き裂の怖さを実感している土木の学生や技術者は、そう多くはないのではないかと感じていた。構造物の寿命を考える中で、疲労き裂は数ある分野の一つに過ぎないが、疲労き裂の怖さについて、実際にその現場や実験などによって観察出来る機会を増やし、維持管理の重要性を我々技術者達以外にもアピールして欲しいと改めて感じた。
(所属:戸田市役所 氏名:諸井 敬嘉)
■ 特集を終えて… 小國 拓也
この特集は、どのテ−マとも土木構造物に対する社会の信頼性と期待を吹き出してくれたと思う。最後の「特集を終えて・・・」において、土木技術者は今や土木構造物の長寿命化という観点で維持管理対策に本格的に取組み、成熟した現代の社会への貢献をなすべきだ という趣意の締め括りがなされているが、私も全く同感である。ところで、この特集を追いながら少なからず気になったことは、現政府の社会資本整備施策(公共事業無駄遣い論)の一環として現在施工途上の多くの土木・建築構造物の建造が凍結や中止となる可能性が濃厚。政治的あるいは財政的な事由はいざ知らず技術的には 重大な難題を背負わされることにななりそうだという事である。つまり、施工途上の構造物を放置(中断)することになれば鋼構造物もコンクリ−ト構造物等も時間の経過と共に酸化等による材質の劣化を伴い、強度・耐久性・機能上の問題を生ずるのではという事である。
(福冨幹男)
■ 第8回 クロスボーダー 宇宙と土木 松尾 幸二郎、関根 正之
堅硬な岩盤を対象とした掘削技術や保守工法は古くは鉱山や炭鉱で開発され発展してきたが、特に古い時代の鉱山の竪坑や斜坑には学ぶところが多い。また、平面的に広がった炭鉱の残柱堀の空洞等も同様である。このような歴史的な鉱山や炭鉱の構造物が 現在でも国内外には少なからず残存している。スーパーカミオカンデの様に異目的に活用することもできるし、何と言っても貴重な土木技術の遺産である。 このような国内外における鉱山・炭鉱等の歴史的な構造物の実態について取り纏めてみる価値があるように感じた。
(福冨幹男)
学生記事は毎回面白いテーマと思いますが、今回の記事は面白い以上のインパクトがありました。鉱業技術と土木の融合についてもっと詳しい話を聴けたらと思いました。どんなテーマ選びとなるか毎回愉しみにしています。
(氏名:秀島 雄二朗)
■ 第63回 定山渓発電所 真田 純子
CO2の−25%削減のために,あまり注目されてこなかったクリーンエネルギーである水力発電に注目が集まっている。明治の電源開発の歴史を知る資料として,定山渓の美しい渓谷美との調和がとられた発電施設は美しい。大学の土木工学には,その昔,発電工学という授業があり,水力を中心とした基礎知識について講義が行われていたそうだ。環境からの視点でも,再度電源開発や水力について,系統的に学ぶ機会を整える必要があると思われる。
(所属:香川高等専門学校 氏名:向谷光彦)
■ 第10回 サシバ [文・写真]中田 一真
タカの勇敢な顔立ちは、本当にカッコいいです。このような風景を見て、季節を感じることができるのは幸せです。そこに色々なことを思い巡らせ、次に進む勇気が湧いてきます。
(氏名:平田 貴久美)
■ 第2話 困難のなかにこそ技術開発あり 伊藤 悟郎
地下構造物を構築するうえで、地下水位低下工に頼らなければならない状況は良くあると思います。場所によって地盤条件が変わる中で、原理こそは変わらないと思いますが日々その揚水能力が発展していると感じます。制限が多い工事の中でいろいろな技術が開発されておりますが、都市内では今後ますます地下工事が増えていくと思いますので、この技術ももっと改善されていくのではないかと期待しております。
(所属:首都高速道路 氏名:石原 陽介)
■ 土木工事での木材活用による温暖化防止への貢献 濱田 政則
土木業界に於ける木材活用は、民主政権のマニフェスト 鉄筋コンクリート国家との決別 に合致し、地球温暖化ガスの膨大な排出源である鉄鋼業界、セメント業界の排出量縮小にも役立つ、時代即応の手法だと思う。昭和初期頃までの土木構造物の基礎杭はほとんどが木杭であり、現在も健在な物が多く残っている。記事にも記されている様に、木材の腐敗や材質、規格のばらつき等の問題は残るが、木材の流通サイクルの復活、森林の健全化にも寄与し、木材は21世紀の貴重な建設用材であると思う。
(所属:(株)明和プラテック 氏名:鉤 真幸)
土木工事に木材を活用することについては,積極的に意識したことは無かったが,これは木材が材料として適切ではないと判断していたからではなく,本文中にも指摘されている通り,大学の講義や教科書などを通じて,その様な知識を蓄積していないためと思う.その様な目で見ると,もともと「土木」の文字にも「木」が含まれている通り,木で出来た古くからの土木構造物も数多く存在することに気づく.解決を要すべき課題が山積みされているということであるが,温暖化防止への貢献可能な技術として,古くからの材料でありながら革新的な活用法が見出せることに期待したい.
(所属:東洋建設株式会社 氏名:小竹康夫)
■ 軍艦島、世界遺産暫定候補へ上陸解禁へ 後藤 惠之輔
前世紀の化石燃料採取遺構が甦る、地球規模の温暖化対策に邁進している現在不思議な巡り合わせである。今まで“軍艦島上陸解禁”の紹介リポ−トを興味深く見ていた。今回CEリポ−トを特にアンケ−ト対象としたのは「軍艦島の建物調査」の記事に惹かれたからである。一部とはいえ、これほどひどく劣化が進み、崩壊の危険性にさらされているとはこれまでの記事では知らなかったことである。しかしながら、日本初の鉄筋コンクリ−ト造の高層住宅は大正5年頃の建設だそうだが、今でも強度が20〜30KN/mm2有るとの調査結果には、携わった先達の見識に感動するものである。小樽港防波堤築造は明治30年・・・今でも強度が増していると聞く。高強度がもてはやされ2〜30年程度でダメになる構造物も多い昨今、強度が有れば良いコンクリ−トなの?昔の技術屋がつぶやいているように思う。端島小中学校下の基礎部分(写真5紹介)補強される前に是非現場を見たいものである。・・・多分行けないと思うので補強対策の詳細リポ−トを待っています。
(所属:(株)てすとぴあ 氏名:坂本 和雄)
以前から軍艦島には興味がありましたが、今回の詳しいリポートで歴史や現状を知ることが出来ました。わずか200年の間に0.06km2に5300人が集まって、閉山とともに無人島になってしまう猛烈なスピードに驚き、1つの産業で成り立っている都市の危うさと儚さを感じました。また日本最古のRC造高層アパートもあり、一度は行ってみたいと思いました。歴史的・文化的・建造物的に大変価値の高い軍艦島をぜひ世界遺産へ登録してほしいと思います。
(所属:日本水工設計株式会社 氏名:佐々木 隆)
恥ずかしながら、軍艦島の存在を知ったのは、ある人気ミュージックグループのPVビデオの撮影を行ったというスポーツ紙の芸能面でした。アメリカのアルカトラズ島を彷彿とさせるその存在感は強烈かつ鮮烈でした。そして今回のこの記事を興味深く読み、軍艦島の歴史が解るばかりでなく、コンクリートの強度や部材耐力などの技術的所見がわかり易く掲載されており、軍艦島の魅力を存分に理解することができました。観光としての個人的な興味とひとりの技術者として貴重な建造物に対する興味があり、是非、足を運びたいと思わせる内容でした。
(所属:(株)大林組 氏名:中村泰)
廃墟となり町全体が朽ちて行く景観が見られるのは、世界的に貴重であり、文化的価値も高く、研究価値もあると思います。今月号の特集は「都市における土木構造物の長寿命化」でしたが、この軍艦島では、あえて維持管理などによる長寿命化を図らずに、朽ちていく様子そのものを貴重な財産として残してほしいと思いました。
(所属:中電技術コンサルタント(株) 氏名:北出圭介)
わずか0.06kuの島に日本初の高層アパートをはじめとする建物が林立し、最盛期には、5,300人近くの人々の暮らしがあったという軍艦島。この記事を読んで、ある写真家によるグラビア誌を見たときのことを思い起こしました。たしか、その当時の繁栄ぶりと現在の無人島になった住居跡などが記録された印象深いものと記憶しています。このたび、軍艦島が世界遺産暫定候補へ、軍艦島の整備、上陸解禁へという記事を読み、いろいろと課題はあるものと考えますが、是非とも実現できるよう期待したいと思いました。
(所属:キャプティ 氏名:斉藤 実)
■ 台湾の60年、文明と社会インフラの発展を見る 富永 眞生
土木学会が海外との協力協定を結ぶだけでなく,実動あるものとして活動されていることに敬意を表する。また,最も近い隣国である台湾と英雄・八田與一について触れられていることについて,興味深いものがある。しかし,本年台湾では水害が発生し,あるいは東南アジアでは大規模地震と津波災害が頻発している。新幹線や高速道路整備,資源開発に目を奪われがちだが,防災,減災の技術協力の橋渡し役として,協力協定を基づいて土木学会がイニシアチブをとって国家間の支援体制に整備を展開する方策も必要ではないか。
(所属:香川高等専門学校 氏名:向谷光彦)
■ 別冊 平成21年度 土木学会賞候補の募集について
募集要項の記事の文字ポイントが極端に小さすぎるのではないだろうか。一般記事では無く、事務記事なので内容はおのずと理解できると思われるが、全体的に見て少しアンバランスを感じた。
(所属:(株)明和プラテック 氏名:鉤 真幸)
公益法人にもうすぐ認定されると聞きました。公益法人に認定される学会は少ないはずです。社会に対して高い水準で活動してきているので,学会誌でも小特集やシリーズで公益法人化と土木学会の活動展望のようなメッセージを会員に発信すべきではないでしょうか。 次期モニターが募集されているようですが,応募者というのは多数いるのでしょうか。非会員モニター枠というものがあるのでしょうか。
(所属:香川高等専門学校 氏名:向谷光彦)