■Vol.108 No.2 February 2023


今月の表紙

会長からのメッセージ

海外での日本製品となれない建設プロジェクト
上田 多門(土木学会 第110代 会長)
 

特集
災害遺構に学ぶ
Learning from Disaster Remains

特別対談 災害遺構に学ぶ  ─東日本大震災からの教訓と伝承─
Learning from Disaster Remains ─Lesson learned and passed down from the Great East Japan Earthquake─
[対談メンバー]
徳山 日出男((一財)国土技術研究センター 理事長)
今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所 所長)
[司会]
中田 絢子(朝日新聞 東京本社政治部記者、土木学会誌特別編集委員)
 
震災遺構の高付加価値化  ─東日本大震災の記憶と教訓を伝承していくために─
Adding valuation of the earthquake remains ─Memories and lessons learned from the Great East Japan Earthquake─
原田 吉信((一財)3.11伝承ロード推進機構 業務執行理事)
 
3.11伝承ロード研修ツアー体験記
Experience of 3.11 Densho Road Training Tour
[執筆]岸部 大蔵、浅野 和香奈、西岡 英俊(土木学会誌編集委員)
インタビュー 災害遺構での研修を含むインフラツーリズムの可能性
[語り手]大塚 克己((株)JTB ビジネスソリューション事業本部 第二事業部 営業担当課長)
[聞き手]西岡 英俊(土木学会誌編集委員)

コラム 写真家から見た震災遺構
震災遺構の存在が静かに語り、教訓を訴えかける希望と未来
山崎 エリナ(写真家・エッセイスト)
 
災害遺構が若手に伝えたもの
Experience taught by Disaster Remains to young engineers
災害遺構から避難意識の重要性を伝える
植野 弘子(北海道大学大学院 工学院 環境フィールド工学専攻 修士1年、土木学会誌学生編集委員)/
小林 華(北海道大学大学院 工学院 北方圏環境政策工学専攻 修士1年)

日常に残す鬼怒川災害の記録
松永 葵(東京工業大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 修士1年、土木学会誌学生編集委員)/
加藤 青葉(東京工業大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 修士2年)

熊本地震の記憶を風化させないために
佐々木 大和(熊本大学大学院 自然科学教育部 土木建築学専攻 修士1年)/
田中 裕二(熊本大学大学院 自然科学教育部 土木建築学専攻 修士1年)

先人から現代を生きる私たちへ  ─熱海・伊東における津波の記録─
本間 健(JFEエンジニアリング(株) 改築事業部 技術部 プロジェクト推進室)
 
阪神高速道路震災資料保管庫の活用と意義
Utilization and signifi cance of the Hanshin Expressway Earthquake Museum
小川 翔平(阪神高速道路(株) 技術部 技術企画課 主任)
 
自然災害伝承碑の地図化を通じた災害教訓の周知・普及の取り組み
Efforts for popularization and dissemination of lessons from the disasters by including map symbol of "Natural Disaster Monument"
廣瀬 勝(国土交通省国土地理院 環境地理情報企画官)
 
インタビュー 震災遺構から未来を拓く
Pioneering the future from disaster remains
[語り手]佐藤 敏郎(大川伝承の会 共同代表)/[聞き手]浅野 和香奈(土木学会誌編集委員)
 
インタビュー 高い防災力を伝承するための震災遺構
Disaster remains for handing down on high disaster resilience
[語り手]高野 剛(高野グループ会長、宮城県生コンクリート工業組合・宮城県生コンクリート協同組合連合会 理事長)
[聞き手]渡邉 弘子(土木学会誌編集委員)
 
ポジティブな記憶をつくり復興への主体性をもたらす「おらほの遺構」
Create positive memories and Bringing initiative to revitalization "Our Disaster Remains"
坂口 奈央(東北大学文学研究科 災害科学トップレベル研究拠点 特任助教)
 
「経験したことがない」を知る災害報道の教訓から
Knowing "never experienced." Lessons from disaster reporting
清木まりあ(NHKメディア総局展開センター防災・復興グループ)
 
行動として受け継がれる災害遺構 ─水防演習─
Disaster Remains passed on in the form of action ─Flood Fighting Drill─
平林由希子(土木学会誌編集委員)
 
災害遺構で学ぶ ─いつか来てしまうその日のために─
To learn from disaster remains to prepare for future ones
 

見どころ土木遺産[第220回]
若松港築港関連施設群 ─築港の歴史を今に伝える六つの施設─
住田祥太郎(北九州市港湾空港局港湾整備部計画課)
 

LET'S GO ABROAD![第86回│イギリス]
英国の建設コンサルタントで働くってどんな感じなんだろう?
─英国子会社Waterman Group Plcで働いた1年─
葛野敦((株)建設技術研究所企画・営業本部国際事業戦略室(Waterman Group Plc出向中))
 

私の働き方 ─土木で働く魅力─[第49回]
地域社会と共生する  ─地域を学舎とする分野横断教育・研究の実践─
村上祐貴(長岡工業高等専門学校環境都市工学科教授校長補佐(研究推進担当)兼地域創生教育研究推進室長)
 

わたしの本棚[第165回]

サイエンス・スピリチュアル・アートと土木学
大石哲(神戸大学都市安全研究センター教授、理化学研究所計算科学研究センター総合防災・減災研究チームリーダー)
 

学生記事 温「近」知新 ─他分野から学ぶ土木的視点─[第1回]

建築家から見る土木とステークホルダーとは
内藤廣(建築家、東京大学名誉教授)
 

地域リポート
四国防災八十八話マップを活用した防災・災害伝承活動
─南海トラフ巨大地震を見据えた多様なつながりの構築─
松重摩耶(徳島大学環境防災研究センター助教)
 

論説・オピニオン

第187回(1) 健全な水循環・水環境に向けて 古米弘明(中央大学研究開発機構)
第187回(2) 越境しあうインフラガバナンスへ向けて 多々納裕一(京都大学)
 

国際センターだより


土木学会論文集目次

学会の動き
委員会報告 第9回アジア土木技術国際会議(CECAR9)およびアジア土木学協会連合 協議会(ACECC)第43回理事会(インド・ゴア)参加報告  


© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会