「水理委員会」が「水工学委員会」に変わりました。
水理委員会は土木学会2番目の専門委員会として昭和15年に設置され,今日に至るその歴史の中で,土木工学の主要な分野の一つである水工学分野の課題克服のために,多大な成果をあげてきました。この間,社会情勢の変化や関連科学技術のめざましい発展に呼応して,水理委員会が直接・間接に関わるべき対象は拡大し,物理現象としての水の流れに関わるさまざまな問題に対処するいわゆる水理学の従来の枠を越えて,「水理委員会」に関係する技術者・研究者に委ねられた課題はきわめて多種多様となっています。すなわち,河川・湖沼や地中・土壌中の水の流れにとどまらず,その環境要素としての河川のあるべき姿と生態系との関係,河川と流域との関係や住民の意思や対応などソフト面までが問題となっています。さらには,大気の流れと化学的作用,流れ場を規定する詳細な地理的情報の取り込みやその合理的表現手法そのもの等々,新しい研究課題が続々と「水工学論文集」に登場してきています。私たちは今後ともさまざまな手法を駆使して困難な課題に果敢に立ち向かい,広範な水工学分野の学術・技術の発展に貢献して行きたいと考えています。
以上のような背景から,当委員会ではこれまで約2年間をかけて名称変更に関して慎重に検討を行い,このたび,関連する講演会・論文集の名称も含めて下記のように変更することとなりました。
・委員会名称:水工学委員会 (旧水理委員会)
・委員会の英語表記:Committee on Hydroscience and Hydraulic Engineering (旧Committee on Hydraulics)
・講演会の名称:水工学講演会 (旧水理講演会)
・論文集の名称:水工学論文集 (変更なし)
・上記論文の英語表記:Annual Journal of Hydraulic Engineering, JSCE (変更なし)
・英文論文集:Journal of Hydroscience and Hydraulic Engineering (変更なし)
なお,当面は旧名称も併記することにより,会員の皆様の混乱を避ける努力をすることとしています。
水工学委員会
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