第三雨龍川橋梁は、旧国鉄深名線のなかで最大の難工事箇所であるポンカムイコタン渓谷に建設されたプラットトラス橋です。技術の歴史的な役割を後世に伝える鉄道橋として、地元に守られ愛され続けています。
当時国内では大型型鋼を生産できないため、米国・英国から輸入し、製作・架設を行いました。また水深が深く冬期間の施工であっため、道内最初のつり足場工法(ケーブルエレクション工法)が採用されました。
2003(平成15)年解体撤去されようとした時、地元で保存運動が始まり、草取り・掃除・塗装工事や、工事で命を落とした技師の慰霊祭などが地元住民を中心としたボランティアにより行われています。緑豊かな雨龍平野で、町の象徴として、また宝物として町内外から強い関心がもたれています。